高知の山あい、仁淀のtretreさんより2023年今年の釜炒り茶が届きました。
仁淀では昔から主に家庭用に愛されてきた釜炒りの山茶。
その味わいは、野山を吹きぬける風を感じるよう。
お茶の水色は金色透明。
渋みがなく釜炒りの香ばしさと多層的に感じるゆたかなうまみが特徴です。
出来立てを試飲させていただきましたが、栽培品種(やぶきたなど)とはまた違った、自然の旨みを愉しめました。
これからの時期は水出しでも美味しくお召し上がりいただけます。
水出しすると一層さわやかさが引き立ちます。
野趣もなく、うまみと香ばしさをたのしめます。
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tretreさんの山茶摘みは、新芽が大きく伸びた5月上旬から半ばにかけて行われます。
茶畑というと、うねを蒲鉾型に揃えた畑を連想しますが、山茶(自然茶とも言います)はひと株ごとに生えています。
鳥が食べようとした茶の実が落ちたりして勝手に生えてきた茶の木で、山あいにポコポコと点在しています。
葉の形や大きさなど株ごとに個体差があり、それらが混ざりあうことでとっても奥深く複雑な味わいになるそうです。
毎年、畑を管理されている「お母さん」と釜炒りの「お父さん」と一緒になって作られているお茶作り。
その工程は、
①摘む
②一晩寝かせる(微発酵させる)
↓
③炒る(発酵を止める)
↓
④揉む
↓
⑤天日乾燥
と数日をかけて行われます。
シンプルな工程だからこそ仁淀の自然そのままの穏やかな味わいが愉しめるんですね。
当店店頭およびオンラインショップでお求めいただけます。
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穏やかな仁淀の風景や、静かに重ねる暮らし、お茶作りについては、tretreの小原さんがCome home! Webにて執筆されている、「tretreの高知・によど通信」で垣間見ることができます。
読むたびまた仁淀に行きたくなる。